「記憶」というのは不思議なもので、あるときは大きく膨れ上がったり、またあるときは遥か彼方に消えてしまったり、そんな、都合のよい愛しい存在だと思っています。

でも、自分の「記憶」をカメラという機械で記録した「写真」を通して見てみると、なんとなく現実に戻されたり(実際カメラで記録したものは現実ではないのですが)、夢が萎んでしまうような気がして、自分に関わる写真を見ることはあまり好きではありませんでした。

先日、久しぶりに昔の写真を見ていたら、記憶から消えていたイメージがよみがえり、そして、再生された「記憶」を、勝手に膨らませることが出来ました。少しは、写真を撮ることも捨てたもんじゃないぞっと思い直し、いつかまた、消えてしまった「記憶」にたどりつかせてくれる写真を撮っていきたいと思っています。 (2008/1〜 )